ハリネズミの性質・病気
ハリネズミはモグラと同じ無盲腸動物であり全身の毛が進化した針で覆われています。腹部は針がなく、ストレスがかかると丸く針のたまになる(ロールアップ)のが特徴です。種類は、色々ありますが、ヨツユビ、アフリカハリネズミが多いです。飼育の仕方で寿命は変わりますが5〜7年、冬眠はしないがナミハリネズミなどは、疑似冬眠をします。初めての物の匂いを嗅ぐとそれを舐めたりし口の中で泡状の唾液を産生し舌を使って全身の針につけます(セルフ・アノインティング:Self-anointing)。
ハリネズミは、嘔吐します。温度は24~30℃、湿度は、低い方がいいです。床敷:繊維質は使わない。爪が入って事故時なりやすい。食事に関しては、わかりませんが祖淡白24~30%,粗脂肪4.0~7.0%,歯石の予防でフードを柔らかくしてあげないようすると良いと思います。ビタミン・ミネラルに関しては詳細不明です。昆虫類を投与し歯石の付着を防ぎましょう。
主な症状(主訴)
- 針が抜け、フケが多い
- フラフラしている(Wobbly Hedgehog Syndrome)
- 下痢、呼吸促迫
- しこりがある
- 陰部からの出血
- 目がおかしい
- 骨折・口腔内エプイリス、歯石、扁平上皮癌歯肉炎
原因。及び治療
1.針が抜ける。ふらふらする病気:
上記の図は、針が抜けた状態のハリネズミで、副腎腫瘍がほとんどの原因で、ビタミンA欠乏との鑑別診断が必要で、元気食欲が次第に低下し死に至る病気です。右はふらふら病(WHS)で後ろ足のふらつきから始まり麻痺になり横になったままになります。原因不明の進進行性の病気で治りません。
2.フケが多い:
原因は、真菌(カビ)、ヒゼンダニ、キュウセンヒゼンダニの感染が多く。症状は=痂皮・脱針・隣接(フケ)、落屑、掻痒
3.下痢・呼吸促迫:
サルモネラ。カンジタなどの最近感染が多い:最近感受性検査で細菌を同定し治療する。呼吸促迫は。観察しづらく、食欲不振、削痩が起こる。心疾患、肺の疾患が多い。鼓張症になることが多い。
4.しこりがある:
体表には扁平上皮癌(口腔内)、リンパ腫、乳腺癌など様々な硬結を伴うしこりができる。口腔内にできることが多い。
5.陰部からの出血:
メスは子宮の病気、子宮内膜過形成、子宮腺腫からの出血が認められる。超音波検査等で診断する。治療は、手術です。